課題背景
線路上やその近くで作業を行う軌陸車の利用環境では、感電リスクが常につきまといます。
このため、感電の心配なく使用できる安全なトラック昇降梯子が求められていました。
また、線路周辺の地形には枕木やバラスト(砂利)などの凹凸や傾斜が多く、梯子の安定性や適応力が必要とされていました。
さらに、保管時にはコンパクトに収納できる仕様も必要でした。
提案内容
安全性を最優先に、梯子の支柱には感電リスクを低減するためのFRPを採用しました。
また、作業者が梯子を安全に乗り降りできるように手掛棒を搭載し、安定性を向上させました。
脚部には伸縮機能を持たせ、脚端具が可動する構造にすることで、凹凸や傾斜のある場所でもしっかりと設置できる仕様としました。
さらに、梯子全体や手掛棒を伸縮可能にすることで、未使用時にはコンパクトに収納可能とし、荷台の限られたスペースにも対応しました。
導入後の成果
梯子の脚部伸縮機能と脚端具の可動により、枕木やバラストといった不安定な設置面でも安定して設置できるようになりました。
さらに、手掛棒の採用により作業者の乗り降りが安定し、安全性が向上しました。
収納時には全長が約2メートル程度に収まるため、荷台の隙間など限られたスペースでも簡単に収納できる点がユーザーに評価されています。
