長谷川工業は、1956年創業者、長谷川義幸が生まれ故郷の山形から商都大阪に移り「長谷川商事」を創業したことで生まれました。

まだ木製のはしごが主流だった時代に、ハセガワは「ショージハシゴ」という二つ折鉄製脚立を販売していました。時はちょうど、高度経済成長期でテレビの普及でアンテナ工事が急増し、ショージハシゴの注文は増える一方でした。

その後、鉄製はしごから当時の新素材「アルミニウム」が使われ、今でこそ日常に当たり前に存在するアルミニウム製品が誕生しました。
1965年、日本初のアルミ合金製の伸縮式はしご「アップスライダー」を自社生産します。もしかすると、今でもその名前を覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか？当時のニーズを捉え、その後のはしごの代名詞ともなるほどの大ヒット製品に。まさにハセガワを象徴する製品の一つとなりました。

当時も今も、「答えは現場にある」という開発理念は変わらずに受け継がれています。

1976年には、「長谷川工業」に社名を変更。その後全国に拠点を構えるメーカーへ成長。1977年には「ホーム脚立」が脚立として初のJIS表示可能製品となるなど、脚立のパイオニアとしてのさまざまな製品をリリース。

せっかくなので過去のチラシをちょっとだけご紹介します！

1975年には、「ラビット」という伸縮脚を備えた脚立を発売することになります。
「伸縮自在の4脚スライドの威力」というコピーが当時のチラシに記載されているように、現場のお困りごとに答える画期的な機能でした！
この機能は、「RYZシリーズ」に引き継がれ、今も現場を支えています。
「RYZシリーズ」のようにシュッとしたデザインではなく、「ラビット」の無骨なプロダクトデザインも良くないですか？（私だけでしょうか…）

同じタイミングで初めて家庭用の踏み台として発売されたのが、「ダンダン」です。
ステップ部分を片側だけにすることで、驚異的な軽さを実現。チラシの写真からも当時の暮らしがうかがえますね。（写真の発色が昭和ですね…）重さのかかる足元には
プラスチック製の安全すべり止めを採用し、床や畳を痛めない工夫も施されています。当時からユーザーの目線でのものづくりを行っていたことを感じます。

現在、踏み台として発売されているものには「lucano」や「Purill」、「desta」など様々なデザインでインテリアに馴染んだり、機能性、用途で選べたり…と選択の幅が広がっています。

このように振り返ってみると、現在、皆様にご好評いただいている「脚軽」や、デザインと機能を両立した「lucano」など、今のスタンダードは、さまざまな「現場のプロの声」や、「ユーザーのニーズ」に応えてきた歴史があってこそ、生まれてきたものだと再認識しました。

これからも、「答えは現場にある」を合言葉に、ユーザーとの意見交換会や、現場へのヒアリングを実施。製品の企画や、設計にもこれまでの知識と、ユーザーの意見を混ぜ合わせ、機能性、デザイン性など付加価値の高い製品を追求していきます。

第一線のプロの期待にも応える、確かな技術と品質で、安全と満足を提供する。
2023年に66周年を迎えても、その想いに変わりはありません。

木製はしごが、鉄製のはしごに、アミルのはしごに変わってきたように、これからも現場に寄り添って、「はしご」「脚立」のパイオニアとして必要とされるものを提案し続けることが大切だな。とコラムを書きながら、感じております！

Hasegawa Members Clubでは、現場を支える資材を安心・安全・便利にお使いいただく情報をお届けしています。
オフィシャルグッズの販売や、普段お使いになられている製品の裏側の公開など、さまざまなコンテンツを通して、ハセガワを知っていただける機会を作っています！

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