揺るがない。染まらない、黒。ハセガワのブラックレーベルについて
長かった暑さも落ち着いてきて少し肌寒くなってきました。
そういえば先月の9月6日は「くろの日」だったなと思いながら、発売から約2年が経ったBLACK LABELについてお話させていただければと思います!実は紆余曲折あったんですよ。
BLACK LABEL誕生の経緯
そもそもハセガワが黒い脚立を発売したのは、今からおよそ15年前の2009年。
当時の企画者の話を聞くと、ハイブランドの店舗内で使われているシルバーの脚立を見て、もう少しお店の雰囲気に馴染む脚立は作れないのか?と考えたことがスタートでした。
その黒い脚立は当時プチヒットしましたが、次第に廃盤へとなり…
そこからしばらくして、SNSでコアなファンから黒の脚立はないの?などのお問い合わせをいただいて、その声に応えようと再び黒い脚立を作ることになったという訳です。
ちなみにこの間、Instagramで脚軽とBLACK LABELどっちが好きか?という質問をフォロワーさんにしてみたら結果は2:8でBLACK LABELの圧勝でした。
ロングセラーの脚軽より人気が高いBLACK LABEL。
BLACK LABELという名前をつけたのも、SNSで職人さんたちの投稿を見ていると、自身の道具へのこだわりを発信している方が多く、また黒色が好きな方か多かったので、脚立もこだわりを持って選んでほしいと思い、アパレルを彷彿とするネーミングにしました。
最近ネットでは、「脚立 黒 おしゃれ」で検索されることが増え、
【このワードでのヒットが先月だけで500件以上!】
こちらのページにもそこからお越しいただいた方も多いのでは無いでしょうか。
黒い脚立はモノトーンのインテリアにもマッチしたり、店舗の備品としても使っていただいたりと幅広いユーザーのみなさまにご利用いただいております!いわゆる人気商品です!
職人さんとお話ししていて、黒がいいんだよねって方の意見を聞くと、
「かっこいいから!」
「黒を1つ持つと道具全て黒に揃えたくなる」
「他の人と被らないから間違われにくい!」というご意見をお聞きします。
最後にある「間違われにくい」は、大手現場あるあるで複数の職人さんが集まると道具も混合しやすく、その際に間違って持って帰られてしまうこともあるとのこと。
それでも大多数はかっこいいというご意見なので、職人さんはじめ皆さんのテンションを上げているのかなと思うと嬉しくなります。
黒へのこだわりとは
ちなみにですが、BLACK LABELの黒色はどうやって造られているかわかりますか?
塗装だと思った方もいると思いますが、実はアルマイトという表面処理で黒色を出しています。
塗装とアルマイトって何が違うの?って所なんですが、
例えば、塗装の場合、保存状況にもよりますが塗料とアルミの膨張収縮率が違うため、寒暖の影響を受け、時間が経つとボロボロと剥がれ落ちてきます。アルマイトは表面に酸化被膜の加工処理を施しているのでそう言ったケースは起きません。
ただ、アルマイトも表面処理のため、塗装と同様に傷ができると表面が剥がれ、中身のアルミ色が出てきます。
なので、最初は黒がハゲることがネックかと思っていたのですが、意外と「黒がハゲても気にならないよ」「ビンテージ感があって良い」などの声が多く、皆さんお優しい方でほっこりです。
開発者に聞くと、BLACK LABELを発売するにあたって一番こだわったのが、脚立本体だけじゃなく脚も黒にしたことだそうです。
当時、業界では黒の脚立はあったが、脚までオールブラックの脚立はなかったんです。恐らくですが、伸縮の擦れでアルマイトが剥がれてくることを懸念していたのではないかと思います。
でも脚だけアルミ色だと靴下の日焼けみたいでダサいとハセガワの開発陣は声をあげ、こだわり抜いた結果オールブラックの脚立が誕生しました。
それとここだけの話、この黒い脚立の唯一の弱点が、夏場で使用するとかなり熱い…
真夏の炎天下の日差しにさらされた黒い脚立は素手では持てないほどとても熱いです。
なので、くれぐれも現場で火傷をしないように!(※そこまで熱くはなりません。)
それとハセガワならではの特徴がもう一点ありまして、実は操作部分が赤になっている点です。これがまた黒と赤の組み合わせがかっこいいと好評で、人気の理由の一つです。
今のラインナップでは、脚立と足場台をメインに、今年から新たに黒いはしごを展開いたしました。
今後も新しい商品の展開や皆さんのご要望、ご期待に応えていけるよう頑張って参りますので、ぜひBLACK LABELの応援をよろしくお願いいたします!
ハセガワ ブラックレーベル BLACK LABEL 特設サイトはこちら → https://www.hasegawa-kogyo.co.jp/blacklabel/